
顔や首、手足のイボに悩む方は意外に多くいらっしゃいます。
ご自身のイボだけでなく、お子さんのイボに悩む方も。
「首や顔にたくさんできたイボを皮膚科で診てもらったが治療を断られた」「液体窒素だと色素沈着しやすいと言われた」「子供のイボを液体窒素で10回以上治療したけど治らなかった」
このような悩みを抱えて当院に相談に来られる患者様も多いです。
今回は、そんなイボの原因や治療法を分かりやすく解説いたします。
記事監修

イボの原因
顔や身体にできる厄介な存在であるイボ。
明確な原因は不明ですが、考えられる要因はいくつかあります。
・光 ・加齢 ・ホルモンバランス ・肥満 ・摩擦 ・ウイルス など |
紫外線などの光が原因でイボができる場合、加齢に伴い生じる場合、ウイルス性の場合などが考えられます。
顔のイボはなぜできる?
紫外線や加齢など皮膚の老化が原因でできることの多い顔のイボ。
部分的に角質が異常に増え、ザラザラとした褐色のイボが生じます。
ミドル世代以降の方に多いですが、若年層やお子様でも発症することがあります。
ごくまれですが、ウイルス性のイボが顔に生じる場合があります。
首のイボはなぜできる?
「軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)」「アクロコルドン」などと呼ばれる「首イボ」。
2~3mmほどの小さいものを「アクロコルドン」、1cm以上の大きなものを「軟性線維腫」と呼び分けることが多いです。
紫外線、加齢、肥満、ホルモンバランスの変化、ネックレスなどの摩擦によって生じる場合があります。
手足のイボはなぜできる?
「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」と呼ばれ、ほとんどがウイルス感染によって生じます。
ヒトパピローマウイルス(HPV)という感染力の高いウイルスが原因であることが多いため、注意が必要です。
手足のイボは子供やスポーツをしている人に多く見られます。
イボはうつる?
結論から言うと、感染する可能性があるイボ、感染しないイボがあります。
ウイルス性のイボは感染の可能性がありますし、それ以外のイボであればうつることはありません。
イボがうつる原因
ヒトパピローマウイルス(HPV)によるイボは、人から人への感染リスクがあります。
次のような場合は注意が必要です。
・傷口がある ・ささくれがある ・傷口やささくれを触りがち ・免疫力が落ちている ・プールや銭湯をよく利用する ・共用のタオルを使用した |
ウイルス性のイボは、傷口などからウイルスが侵入し、手足の皮膚で繁殖するといわれています。
こまめに手を洗い、ウイルスを洗い流すことで感染リスクは大幅に減らすことが可能です。
イボがうつる場所

ウイルス性のイボは、公共の施設などで感染するケースが多いです。
例えば、銭湯やジム、プール、床のマット、学校や幼稚園などが挙げられます。
家庭内でも、タオルやシェーバーを使いまわしている場合は注意が必要です。
イボはどうやってうつる?
自分のイボを触った手で別の部位を触ることでイボがうつる場合、
タオルやマット、カミソリなどを共用することで他人のイボがうつる場合などが考えられます。
イボを触らない、家族間であってもタオルやシェーバーなどを共用しない、感染リスクの高い場所に行ったら石けんで手を洗う、はだしで歩かない、といったことに注意すると良いでしょう。
イボの取り方
できてしまったイボを取るには、いくつか方法があります。
順番に紹介します。
市販薬(塗り薬)で治療
ドラッグストアや薬局で購入できる市販薬は、500円~2,000円ほどで手軽に試せます。
サリチル酸が配合された商品が多く、イボの角質を柔らかくし、削るように取り除くというものです。
液体タイプ、軟膏タイプ、絆創膏タイプなどがありますが、市販薬では使えるパワーが圧倒的に弱いため、時間がかかりますし、完治は難しいでしょう。
市販薬(飲み薬)で治療

イボ治療におすすめの漢方薬に「薏苡仁(ヨクイニン)」というものがあります。
ハトムギの種から皮を取り除いたもので作られており、新陳代謝を整える、免疫力を高める、ウイルス性のイボ排出をサポートするといった効果が期待できます。
ただし、できてしまったイボがポロリと取れるほどの力はなく、予防のためのものと思っていただいた方が良いですね。
皮膚科で保険治療
保険診療では、液体窒素によるイボ取り、薏苡仁(ヨクイニン)の処方が可能です。
ウイルス性のイボは、一般皮膚科で保険治療を受けることをおすすめします。
「首や顔にたくさんできたイボを皮膚科で診てもらったけど治療を断られた」「液体窒素だと色素沈着しやすいと言われた」「子供のイボを液体窒素で10回以上治療したけど治らなかった」
といったご相談を受けることも多いですし、保険診療では治療に限界があることが多いです。
美容皮膚科で自費治療
美容クリニックでのイボ治療には、次のような方法があります。
・CO2レーザー ・エルビウムヤグレーザー ・切開 など |
保険診療に比べると費用は高くなりますが、その分きれいな仕上がりが手に入ります。
イボをなくす方法
液体窒素でイボをなくす方法、レーザーでイボをなくす方法を詳しく解説します。
保険診療と自費診療の違いがあるので、イボ取りを検討中の方は参考にしてくださいね。
液体窒素
皮膚科でイボ取りを行う場合、一般的に液体窒素による治療(凍結療法、凍結凝固療法)が用いられます。
しかし、実はこの方法は美容皮膚科医からは好まれていません。
というのも、患部に凍傷を起こしているような治療法なので、イボの周りの皮膚などの組織が一緒に火傷を起こしてしまいます。
1回では取りきれないため、何度も行わなければならず、そのたびに色素沈着のリスクも高まります。
何回も治療を受けなければならず、仮にイボが取れてもシミができてしまうという方法なのです。
保険診療なのでどうしようもありませんが、キレイに治したいという方は是非美容皮膚科にご相談ください。
レーザー
イボ取りに使用するレーザーには、CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)、エルビウムヤグレーザー(Er:YAGレーザー)などがあります。
MOMO CLINICのイボ治療では、老舗のメーカーが出している最新のCO2レーザーを使用しています。
イボ治療の経過は、レーザーの種類だけでなく医療機器メーカーによっても差が生じます。
キレイにイボを治すコツは、「いかに周囲の火傷を抑えるか」「周辺組織にいかに熱を与えないか」というところがポイントとなります。
イボだけでなくホクロ取りなどにも使える機器なので、仕上がりの美しさを叶えるためにこだわって機器を選びました。
モモクリのイボ治療
当院のイボ取りレーザーには、SP(スーパーパルス)モードがあります。
熱がこもらないように、レーザーを出したり止めたりしながら照射するイメージです。
周囲の皮膚への熱損傷を最大限に抑えながら、最大限の効果を出すという素晴らしい機器です。
さらに、レーザーと同時にエアーが出る点も魅力です。
というのも、レーザーは色素だけではなく水にも反応します。
照射部位に水分があると反応してしまうため、水を飛ばしながら照射すれば、本当に照射が必要な部分にだけレーザーを当てることができるのです。
患部周辺の組織に熱を与えず、色素沈着のリスクも抑えられたイボ取りを受けたい方は是非MOMO CLINICにお越しください。
まとめ
今回は、イボ治療に関して詳しく解説しました。
顔や首、手足にできやすく、できてしまうと気になってつい触ってしまうイボ。
しかし、触ってしまうとうつるリスクや増えるリスクが高まるため、はやめに医療機関を受診することをおすすめします。
イボをキレイに治したい方は、MOMO CLINICにご相談ください。